2010年10月19日火曜日

アフィリエイト = 営業・セールス ≦ 経営

【アフィリエイトについて(3)】


以前、アフィリエイトを販売代理店と位置づけて考えると書いた。

しかし、複数の業者とアイテム毎の付き合いとなるため、販売代理店というよりは、

セレクトショップのコンセプトに近い。自分が紹介したい、顧客に受け売れられると思う

商品だけを扱う点で同じだ。

しかし、店舗と違って自分のサイト(ショップ)は見えないため、顧客を誘導するという作業が必要だ。

これが、第一の障壁となり、多くの人が成功しない理由はほとんどがここである。

この第一の誘導を実現したあと、すぐまた次の障壁が現れる。それが、紹介されている商品だ。

単なるサイトへの誘導では、顧客が興味を持って訪れているのかは甚だ疑問だ。

セグメントを決定し、対象となる客層ターゲットを明確にして、逆算するように計算され尽くされてい

いなければならない。

そして、来訪からクロージング(購入)までのプロセスがシンプルで明確であること。

顧客にとって何がメリットであるのか、代金に見合う効果はあるのか、想定される疑問や

不安を予め、サイトに記しておかなければならない。そうでなければ、顧客は購入をためらう。

この一連の流れは、まさにセールス、ビジネス上の商談となんら変わらない。

むしろ、自分から直接的にアプローチできず、受けの立場であること。

実際の相対で行う商談ではいため、相手のニーズや不安が直接フォローできないことを考えると

アフィリエイトの方が難しいのではないか。

営業やセールスの経験者や、同等のセンスや経営・ビジネスのセンスが必要不可欠だ。

多くのアフィエイターがこのような世界には縁がなく、むしろプログラムやコンピュータ等の

知識が先行している人が多いため、成果がでないのではないかと推測する。

これに当てはまる人は、是非、セールスや営業のノウハウを学んだ方がよいだろう。

私のように逆の立場の場合は、ツール、プログラム等の種類や活用方法、業界情報を学ぶ

必要がある。

どちらが有利、不利ということでなく、お金を稼ぐ、売上を上げるということに安易な方法はない。

とにかく何でも誇張して、売ろうとか、スパムのように商品宣伝を垂れ流すような行為は、

極端に言えば、詐欺まがいの商売になる可能性がある。

実際にアフターフォローは自分が行う訳ではないため、顔も合わることもないため、

安易にそのような方向へ流されやすいリスクがある。

健全な経営理念と高い倫理観が必要だ。なにの企業に限った話ではなく、

ビジネスを行う以上は個人であっても同じことだ。

以上のことだけを考えても、ボタンひとつでとか、自動的にとか、そんな上手い話はない。

上手い話は、表にはでないものである。

買うのはあくまで、人間である。PCの世界はそれを感じさせないが、あくまでも

人間がビジネスの相手なのだ。それを忘れてはならない。

時間を短縮するため、作業を効率化を図ることは当然、賛成だ。

どんな仕事も単純作業は機械が、構想や判断を伴なうことは人間が行う。

十分戦略を練って、試行錯誤を重ねて、PDCAサイクルを繰り返すことで、

結果は、ついてくるはずである。失敗は成功までのプロセスにつきもの。メゲないことだ。

「利益はどこで、どのように発生するのか」を何度も何度も考え抜いてこそ成功がついてくる。

大成功を収めている人たちは、この障壁を時間をかけて超えてきたのだ。

そして、そのノウハウをこんどは、悩める人々に伝承する側(販売者)になり、

より利益を生み出せるようになっている。

もちろんそこにも容易にでない障壁があるだろうが。

何事も、人と同じことをしていては抜け出すことはできない。

人の3倍努力をして一歩抜きん出ることができるものである。

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